森の息吹とサトザクラ
前回の日記からの続きになります
降り止まない雨の中 元滝伏流水から中島台へ向かいます
木道の入り口では水芭蕉が出迎えてくれました
雨は新芽が揃ったブナの萌黄色をいっそう引き立ててくれます
渓流を渡り 緩やかな勾配を登っていくと
冬の名残の残雪の向こう
あがりこ大王から芽吹いた葉が輝いています
深緑に染まる夏の力強い光景とは違う
生まれたての命の温もりが感じられました
いつの間にか雨もあがり
あがりこ大王の背後が明るくなってきました
急転直下に射すお日様の光
先ほどのブナは水の潤いと太陽の光を同時に纏います
雨雲は掻き消され 青空が林を覆いました
中島台から象潟市街へ
日本海も春の表情
接触するかと思うばかりに近距離を舞うトンビ
その先に
今年は見納めと決めていた桜
海を見下ろす高台に 八重咲のみごとなサトザクラ
季節が逆戻りしたような錯覚に襲われながら
海と桜のコントラストに しばし時を忘れます
少し無理をしましたが
来てよかった 秋田 鳥海山麓の日記です